いつものように一輪挿しに

今回もまた、どこにでもある一輪挿しに挿したサンプルを作りました。

背の高い一輪挿しに花を挿すと、細長いシルエットになりますが、重みがないマスフラワー アジサイとの組み合わせで、ころんと丸っこい一輪挿しスタイルにしました。

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同じような一輪挿し(2~3輪挿していますが)にボリュームを変えていくつか置くと、置き場所も変幻自在で、ボリュームの調節がしやすいです。

これから暖かくなり、水替えも頻繁に必要になる季節。
大きな花瓶の水をはこんだり、水を入れ替えたり洗ったりは結構大変ですが、小さい器にいくつか飾った花だとメンテナンスも簡単です。

 

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1輪ずつをよく見ると。

少し曲がった茎のノーラブルーを潔く1本だけを花器に挿しました。
たくさんの本数を活け、ついつい「色」のかたまりとして使いがちなアランダの花。でもじつは1輪1輪の花の形もかわいらしく、また、光が当たると少し透明感のあるパープル。

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先端の花までパチッとかわいらしく開きます。

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ノーラブルーの花の形が分かるように、他の花を足してみました。

少しうつむき気味な、でもプロペラのようなちょっとコケティッシュな花形も楽しんでみてください。

 

 

ナチュラルな雰囲気のアレンジメントに。

今回もまた、少し下を向いて開くやさしい雰囲気の花と組み合わせてみました。
野の花のような雰囲気をもつバイモユリ。

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モカラやアランダというと、どちらかといえばゴージャス系のアレンジメントに使うことが多いように思いますが、バイモユリやリキュウソウとの組合せで、ノーラブルーのパープルが素朴な野の花のように見えますね。

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うつむく花の美しさ

下を向いて開く花は、一見元気がないように思われがちですが、奥ゆかしさやたおやかさを感じることのできる素材です。

写真はテッポウユリ 日の本(ひのもと)という種類です。
ユリと言えば、カサブランカのような華やかなものが人気ですが、この日本的な奥ゆかしさのある、そして潔い花型の日の本は、今見るととても新鮮です。

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うつむいて咲く花の美しさを感じる花です。

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日の本にノーラブルーにノーラブルーのさわやかな色を足しました。

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ノーラブルーも日の本と同じように少しうつむき加減に開く花。
ちょっと日本的にも見えるタイプのアランダです。

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春のパープル

東京ではソメイヨシノの時期は過ぎ、満開となった八重桜もそろそろ散り始めました。

春に見るノーラブルーは、夏に見るさわやかなパープルとも違う、ほんのりとピンク色にも見えるやさしい色です。
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満開のサクラのように同じ素材をたっぷりと。
これからの新緑のシーズンを予感させる淡いグリーンのアジサイを花留めに使いながら、コンポートに投げ入れました。
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早く暖かくなるといいですね。

 

 

ノーラブルーとグレイラタンのバスケットアレンジ


大きな活け込みにどっしりした陶器は定番ですが、夏の花活けには少しでも涼しげに見えるバスケットをよく使います。
大きさがあるアレンジメントには 土台部分の軽やかさも大切です。
夏にはガラス器も素敵ですが、水の汚れが見えやすく、メンテナンスとメンテナンスの間の微妙な時間の不安を考えると、毎日水が取り換えられない環境下では使いにくい場合もあります。

よく見かけるブラウンの籐のバスケットはどな花にも似合う万能選手ですが、
私はよくグレイの籐バスケットを使います。
籐かごのナチュラル感が出過ぎないので、ちょっとスタイリッシュな場所にも馴染みます。
花色もどんなものともあわせやすいですよ。

ミリオンバンブーとノーラブルー

ランの花は竹や篠竹ととても相性がいいですね。
両方ともとても長持ちする植物なので、活け込みに便利です。
南国のホテルやレストラン(の載っている写真集)で よく見かける組み合わせです。

ちいさめの竹のように見えるミリオンバンブーは、実は竹ではなく 観葉植物でおなじみのドラセナの一種です。開運や金運を呼ぶ観葉植物といわれているようです。とっても丈夫で、ディスプレイにはとても便利です。
長持ちするランには 同じくらい長く楽しめる植物を組み合わせなければ、
メンテナンスの手間がかかってもったいないことになります。
これからの季節、ラン プラスαで「長持ち・手間なし」な涼しげ花飾りが活躍しますね。