アンティークカラーとあわせて。

前回紹介した水盤にアイビーとディープブルーのアレンジメントに、ジニアを入れてアレンジしなおしました。

クイーンライムRというジニアは、ピンクからグリーンのグラデーションの花色。
このちょっと変わり咲きの花とディープブルーがなんだか相性がよいのです。

今、菊でもバラでも、トルコギキョウでも、一輪の花の中にグリーンから赤や、グリーンから黄色というグラデーションの花が多く出てきています。
シンプルな赤や黄色の単色の花よりも、グリーンが入っている花色のほうが花合わせが洗練される気がします。
たとえば赤い花と黄色い花をあわせるとちょっと極端でサイケデリックな印象や、少し「昭和っぽい」色合わせになりがちですが、
赤×グリーンと黄×グリーンの花をあわせるとうっすら入ったグリーンがうまくつないでくれて、深みのある色合わせになります。少し今っぽい雰囲気になります。

いわゆるアンティークカラーのような印象にディープブルーがよく合います。茶色がかっているせいでしょうか。
秋色アレンジに見えないように、フレッシュなアイビーと器に張った水が見えるようにしました。
ランの花というといかにも南国の花という花あしらいを多く見かけますが、
ちょっとニュアンスのある花との組み合わせもお試しください。
 

水盤に短く切ったディープブルーを。

水盤に水を張って、小さいオアシスを置き、短く切ったディープブルーを浮かべているように挿してあります。
リース用のリングを崩したバインと、それに絡めたアイビーで、自然な雰囲気を作りました。

少しup の写真です。
花が大きいために、少し下を向いて咲きがちなディープブルーも、短く切って挿すことで生き生きと上を向いて咲いています。

花びらにうっすら茶色が入っていることで、1りん1りんの花に立体感があることが見てわかります。
ちょっとむっちりして花びらも厚く、リッチ感のあるお花です。

 

カリプソのフラワードーム

ガラスの水盤に

枝ものをワイヤーで作ったドームを載せてフラワーアシストにしました。

小さいガラスチューブ(試験管)をつけて短い花を挿したり、水盤から直接挿したりできます。

ピンクのスカビオサとカリプソを挿してピンクのドーム型アレンジを仕上げました。
外側だけでなく、覗き込むとカリプソが見えます。
深水でなくても元気でいてくれるので、浅い水盤を使ったアレンジに好相性です。


 

人気のディープブルー

暑い季節になると青系の花が人気になります。
もうすでにディープブルーやノーラブルーの注文も急に増え始めたとのことです。
ディープブルーは青みの強い紫色で、花びらにうっすらと茶色をブラシで刷いたような独特の色です。
部屋の明るさや照明の種類で、青系が強く見えたり、茶色が浮かび上がって見えたりします。

大きめの花で、花付きもよく、つぼみまできちんと開きます。
最初から咲いている花(左)と、つぼみから開いた花(右)だと色も少し違い、もちろん大きさも異なりますが、
右の花のほうがディープブルーの特徴がよく出ています。ほんのりブラウン系のほおべにを刷いたような、ちょっと大人っぽいニュアンスのある花色です。

少しくすんだ色にも感じられますが、さわやか系の色ともよく合います。
下の写真はラムズイヤーのシルバーっぽい葉色にあわせたものです。

これからの季節にディープブルーをどうぞ。
 

カリプソのミニブーケ


カーネーション1本、ビバーナム1本、スプレーバラ1本、カリプソ1本で小さい花束。
カリプソは2本に切り分けました。

お食事メインのテーブルに、大仰なお花は必要ありません。
が、まったくないのも物足りないですよね。
倒す心配のない低い器に少しだけのお花。
パンチのきいたピンクが1本入ると、お花は多くなくてもテーブルのアクセントになります。

間接照明の場所にも

前回ご紹介した大ぶりの投げ入れを、間接照明のほの暗い場所に移動してみました。

ライラックのやさしい色は大好きですが、
暗い場所に置くと、少し離れて見るとなにも無いように見えてしまいます。。。

蛍光ピンクってやはり必要なのですね~

蛍光ピンクがあればこそ、暗い色ベルベットブルーも映えるというわけです。
少し照明控えめの場所にもカリプソを試してみてくださいね。

 

大きいアレンジメントにもどうぞ。


高さ40センチほどのガラスのシリンダーに投げ入れた花。
バラ(エデンロマンチカ)、カーネーション(ムーンダストベルベットブルー)、ライラックにピックに挿したカリプソです。
春の枝ものとモカラを一緒に生けたくなると試験管のついたピックにの登場です。

タイから航空便で輸送されてくるときも、1本1本水の入ったチューブに挿されてきます。
モカラやアランダは深水でなくても元気なので、ピック使用でも数日大丈夫です。
スパイシーなカリプソのピンクは、同系色のアレンジにも効かせ色として重宝します。

アレンジの中で見えにくいマット調のピックも出ています。